ダブルケアデイズ

子育ての最中に、介護がやってきた!ひた走る日々。

ダブルケア介護への参加を決めるということ

 

老人ホームなど、施設に入居する場合であれ、在宅介護であれ、療養型病院での介護であれ、家族は、必ず関わります。

なかには、老人ホームに入居している家族の食事の時間に合わせて、毎日のように、施設に通われる方もあるとききます。

また、在宅介護であれば、介護をする中心は、家族や、家族に代わる方になります。

在宅介護をする場合、介護に関われる親族が複数いれば、ローテーションを組んで、それぞれの時間を譲り合いながら、体制を整えていければいいと思います。

 

 

ローテーションを組んだら責任を果たす

ローテーションを組んで介護がうまくいくこつは、各人が、当番に当たった日の責任を果たすこと、介護についての方針と情報を共有し、守ることだと思います。

しかし、介護を必要とする方の子どもの家庭が、まだ、子育て世代であると、主たる介護者の家庭もダブルケア、ローテーションを組む、兄弟姉妹の家庭もダブルケアと、複数のダブルケアで、つないでいくというケースもあるでしょう。

こうなると、直接介護をする人の都合だけではなく、子どもたちの気持ちや、学校や習い事の行事や予定も関わってきます。

だから、ローテーションは、ある程度、きちんと綿密に組まなければならないし、組まれたローテーションについては、きちんと守るという意識を、皆が持たないと、なかなかうまくはいかないと思います。

特に、ドタキャンは禁物。

つきっきりの介護の場合は、当番以外の時間に、外出を伴う用事を済ませなければならないことになります。

子どもたちの保育園、幼稚園、学校、習い事、塾、ときには、通院などの用事、介護に関わる役所関係の用事、銀行、食事や日用品の買い出し等々、いかに、インターネットが発達しても、子どもを持つ家庭には、外出しなければできない用事がたくさんあります。

誰かが時間を守らなかったり、キャンセルをしたりすると、その穴埋めを誰かがしなければならなくなります。すると、予定していた外出が全てできなくなってしまいます。

また、わずかな休息の時間もなくなります。

それは、本当に困ることです。

そして、穴埋めをするのは、主たる介護者となることが多いでしょう。

 ローテーションを組む際のメンバーになるということを、主たる介護者のお手伝い程度に考えるのではなく、たとえ時間は短くても、当番の時間は、

「自らの責任において引き受ける」

という意識を持つことが大事だと思います。

この意識がないままローテーションを組むと、

「めんどうくさい」とか、

「気乗りがしない」といった、

気分に支配された介護になります。

ましてや、

「手伝ってあげてるんだから、今日くらい手伝わなくても、だいじょうぶでしょ。」

といった考えを持つ人がローテーションに入ることは、要介護者を取り巻くチームとしては、感情のもつれが内在しがちで、返って、それぞれの負担感を増すことにもなりかねません。

 

介護の何を担うのかをはっきりさせ主たる介護者家族の批判をしない

介護をする状況になったとき、どこまで参加するのかということは、できるだけ、はっきりと、各々が「引き受ける」ということを、意識して、決めたほうがいいと思います。

たとえば、「月曜日と水曜日は引き受ける」とか、「病院への付き添いや送り迎えはする」とか、「直接の介護はできないから、介護費用の一部を負担する」といったことです。

そして、介護をしたくない、また、したくてもできない理由があるのなら、それを告げ、そのかわり、介護を引き受ける人のやり方に対して、口を出さないことを決めるべきだと思います。

やはり、介護を続けるには、気持ちが必要です。

たとえ、要介護者とそりが合わないとしても、毎日、介護を続けるということの中には、人としての愛や情、責任感が含まれていなければできません。そして、この気持ちは、強い意思に支えられていなければ、長期間の持続が難しいと思います。

逆をいえば、仮に、仕方なく介護をしているように見えても、介護をきちんと続けている人の心には、意思に支えられた、愛というべきものが存在すると思います。

もちろん、介護をしない人に愛情がないということはありません。ただ、介護をしない人は、自分の理想と違うからといって、介護をしている人に愛情や気遣いがないかのように、安易に批判すべきではないと思います。

介護しない人にできないことや、しようとしないことを、介護を続けている人は、実行しているのですから。

要介護者は、その日、その時、介護を必要としているのであり、皆ができないなら、しなくていいというものではありません。誰かが、都合をつけて、やらなければならないのです。

義母の介護をしていたとき、はじめはローテーションがうまく回っていました。

しかし、症状が進み、介護が重くなるにつれて、ローテーションは崩れ、親族の当番のキャンセルによって、主たる介護者である我が家の負担は、増えていきました。

しかも、親族の、在宅介護で看てほしいという希望は、非常に強く、デイサービスやデイケアを利用することにさえ、難色を示し、ただひたすら、義母を優先してほしいという要望だけが示されました。

介護に関わるいろいろな方の話をきくと、主たる介護者を批判する人のなかには、

「介護を必要とする人のことを、よく考えているという立場ではいたい。でも、介護はたいへんなので、自分ではやりたくない。主たる介護者を批判することによって、要介護者の味方であることを示そうとする。」

というパターンがあるのではないかと思います。

 

主たる介護者家族と社会資源だけで介護体制を組むこともできる

組んだローテーションがキャンセルされることが増えたとき、親族の適切な協力を期待することは難しいと判断しました。

そして、基本、我が家だけでも持ちこたえられるように、介護体制も組み直していきました。親族の介護への参加は、してくれればありがたい程度に、考えを改めました。

幸い、ケアマネジャーさんが、我が家の義母に対するケアが、十分であることを認め、よく相談にのってくださったので、本当に、心身ともに助けられました。

さらに、義祖母の介護が本格的になったときには、集まった親族から、さっそくに、いろいろと、介護ができない理由が出ました。

それで、今後を相談するために、皆が集まった際に、伝えました。

「介護は、気持ちがないと続きません。だから、気持ちがあれば、ローテーションに入ってください。しなければしないでいいんです。私は、お義母さんのときにお世話になった信頼できるスタッフと介護をします。ただ、なさらないのであれば、うちのやり方に、口を出さないでください。」と。

結局、介護ができない理由を皆述べただけで、ローテーションに入った親族は、だれもいませんでした。しかし、むしろ、さっぱりした気持ちで、義祖母の介護をはじめることができました。

以来、6年余り、我が家では、医療保険、介護保険の枠内にいる、医療や介護のスタッフに助けられ、義祖母の介護をしてきました。

それができる程度の症状であったということもありますが、遠慮なく、最も良い方法を探しながら進むことができ、今も、これで正解だったと思います。

 

 

💡役に立つかもメモ

 

コーヒーメーカーは、ステンレスポット製が便利

 

朝食、ダブルケアの合間と、気分の入れ替えにはよくコーヒーを飲みます。

 

最初はガラスポットのついたタイプのものにしていたのですが、

10年ほど前から、ステンレス製ポットのものにしています。

 

朝7時にたてたコーヒーも、お昼まではあたたかくて、重宝してます。

 

電気ケトルで沸かしたお湯でポットを温めてから、コーヒーをたてると、4.5時間は十分温かいですよ。

 

買い替えるタイミングならおすすめです。

 

 

 

 

 

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