ダブルケアデイズ

子育ての最中に、介護がやってきた!ひた走る日々。

ダブルケア 呼吸が浅くなっていませんか

 

大晦日です。
今年も暮れようとしています。

デイケアや、デイサービス、訪問介護ヘルパーさんがお休みだったり、学校も部活動もお休みだったりで、いつも以上に、気持ちはせわしなく忙しいときですね。

そんなときは、自分の呼吸に気をつけてみてください。

 

 

忙しいときは息が浅くなっている

師走、年末は、ダブルケアをする人にとって、ケアの合間を縫って、お歳暮を贈る段取りをして、お正月の用意もして、年賀状を書いて、お年玉の用意をして、冬休みで部活も休みになった子たちの食事の用意を3回して、親戚付き合いも整えて、バーゲンセールのあいだに子どもの洋服や靴も買いに走って、おせち料理の段取りもして、地域によっては火の用心の夜回りやお餅つきなどもあって……と、文字通り、目の回るような時期です。

うまく、ショートステイが取れたらよいのですが、お正月くらいは家で過ごすほうがよいかなと思ったり、親戚が会いに来るので、ショートステイの予約を控えたりすることもあるでしょう。訪問介護ヘルパーさんも年末年始のお休みになりますし、デイケアやデイサービスもお休みのところが多いと思います。

車で大量の買い出しに行くことも多くありますが、お店はたいてい混んでいます。何をしていても、次にやらなければならないことが追いかけてきて、気持ちがはくはくしどおしです。

昨年まで8年、そんな年末を私も続けてきました。このたびのお正月は、先日、予期せず義祖母がなくなり、ひたすら、掃除ばかりをする年末です。

しかし、思い起こすまでもなく、年末のはくはく感はまだ残っています。そして、そんなときは、決まって知らず知らずのうちに、息が浅くなっています。息をつめるようにして、次々と迫り来る用事の数々をこなしていくのです。

はじめの二、三年は、息が浅くなっていることにも気づかなかったので、本当に目が回ってしまい、立ちくらみして、台所にすわりこんでしまうことがありました。

あるいは、身体がいつもどおりに動かず、住み慣れた家の中なのに、なぜか、振り返りざまに顔や手足をぶつけたりすることも多くありました。

体力は、あるほうだとは思いますが、それでもクリスマスのころによく熱が出ました。

 

忙しいときは深呼吸を

文字通り目が回るような忙しさの中にあって、神経と身体を安定させてくれたものの一つは、呼吸だと思います。

あるときから、私は、できるだけ深呼吸することを意識するようになりました。

偶然テレビで見た、呼吸法を試してみたら、いかに息が浅くなっていたかということが、はっきりと自覚できたのです。

それは、鼻からおなかにいっぱい空気を入れるように吸って、口からできるだけ細く長い時間をかけて、息を吐ききるというものでした。

この呼吸を3回ほどすると、身体の隅々まで酸素が行き渡るような気がします。

こんなにゆっくりできないときは、意識して、思いっきり息を吸い込み、一気に腹筋で押し出すように吐ききるということをしたりしました。

忙しいときは、ゆっくりお風呂に入る時間も、しっかり眠る時間もなくて、少しの休憩のあいだも、常に待機状態ということが多いでしょう。

そんなときは、ほんの1分でも、自分の呼吸に意識を向けてみてください。浅く短い呼吸を繰り返しているなと思ったら、深くゆっくりした呼吸を数回してみるだけで、ずいぶんと気持ちがリセットされます。 少し大げさに表現すると、私は、自分を取り戻すような心地がします。

忙しいときほど、深呼吸することを意識すると、自分の心身を守ることにつながるのではないかと思います。

 

肩甲骨を動かすことも効きます

介護をしているときは、介護者は、ほとんど前かがみの姿勢になります。ベッドサイドでのケアもそうですし、着替えや食事の介助、車椅子の移譲や移動もそうです。

介護者が要介護者のほうに身体を近づけて、支えたり、食事をとることを手伝ったり、身体に無理がかからないように着替えを手伝ったりするからです。

家事もまた、前かがみの姿勢が多いですし、子どもが小さいと、子どもの目線に合わせて対応しようとすると、育児、子育てにおいても前かがみが多くなります。

うっかりすると、いつのまにか、肩から背中のあたりがかちこちになって、ひどくなると、頭痛がしたり吐き気がしたり、歯が浮いて硬いものが噛めなかったりしてしまいます。これに加えて呼吸が浅くなってしまうと、もう、余裕というものが、すっかりなくなってしまいます。

そんなときは、うでを後ろ向きにぐるぐる回したり、後ろで手を組んで上下させたりするなどして、肩甲骨を動かしてみてください。

胸のあたりを広げて、空気を思いっきり吸ってみてください。

少しかもしれないですが、神経や身体が休まる気がします。

 

今年が無事に終わり、良いお正月を迎えられますように

どんなに忙しくても、それを乗り切る自分なりの工夫が見つかると、その後の体調管理に大いに役立ちます。

すき間時間、ながら時間でできるような小さなことでも、意識して続けてみると、案外に効果は大きいですよ。

目の回るような日々を、健康に乗り切って、いつか、「たいへんだったけどできた」と、すがすがしく振り返ることができますように。

 

今年、このブログをお訪ねくださった方々、ありがとうございます。また、来年、いろいろな場面を思い起こしつつ、介護について、子育てについて、ダブルケアについて、書いていきたいと思います。

 

そして、皆様のご健康を祈ります。

良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

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