なんだかいつも気ぜわしくて、やらなければいけないことに追われているダブルケア生活です。
でも、そのわりには、運動不足を感じます。
介護中は意外と運動不足になる
気持ちはいつもせわしなく、はくはくしていて、あれもこれもとやるべきことが押し寄せてくるダブルケア生活です。しかし、私の経験では、意外と運動不足になります。
その理由として、
- 在宅介護の場合、家の中にいることが多くなる。
- 決まって運動する時間が取りにくい。
- 食事介助、着替え、口腔ケア、そばでの見守りなど、時間はかかるが大きな動作をせずに行うケアが多い。
- 時間短縮のため、買い物はじめ、車で移動することが多くなる。
- 睡眠不足が続くと、身体がだるく、きびきびと動けなくなってくる。
といったことが関係しているのではないかと思います。
加えて、食事を急いで済ませることが加わると、自ずと体重も増えやすくなります。
知らぬ間に筋肉量が減ってしまう
義母の介護をしているとき、吸引の処置が必要な病状になると、ヘルパーさんが来てくれている間にも外出は難しくなりました。
当時、訪問介護ヘルパーには、吸引を行うことが許可されておらず、吸引が行えるのは、医師、看護師と家族のみだったからです。訪問介護中でも、吸引が必要なときには、家族がしなければならず、待機していました。
現在では、トレーニングを受けたヘルパーは吸引を行うことができるようになりました。しかし、まだまだ多くはないと思います。
義母を一人にしておくことはできなかったので、日常の食料や日用品の買い物も、他の吸引ができる家族がいるときにしか行けなくなりました。
当時は、夫が午後9時過ぎに帰宅したら、食事の用意をし、そのあと、深夜24時まで開いているスーパまで、車で行ったりしていました。
そして、ある日、家から800メートルほどのところにある銀行まで、自転車で行ったときのことです。300メートルほど進んだところで、太ももの筋肉がだるいことに気づきました。
往復約1600メートル、しかも、自転車に乗っていたにも関わらず、足のだるさはかなりのものでした。そして、ショックもかなりのものでした。
1日に1度、外に出るか出ないかの生活で、しかも車での移動がほとんどの生活が続き、足の筋肉が、かつてないほど弱っていたのでしょう。
改善は、運動を意識することから
「これはいけない」と思うものの、運動のための時間を取るほどの余裕は、心身ともにありません。夜間にも、吸引は、2時間おきくらいに必要だったので、身体はいつも気だるく、精神的にも疲労困ぱいでした。
そこで苦肉の策は、家の廊下のほんの数メートルでも、太ももを高く上げて歩くことでした。思いついたときだけでしたが。
また、義祖母の介護中は、ここ1年ほどは近所までの用事は、自転車にも乗らず、できるだけ歩いていくようにしました。このときは、ある程度睡眠がとれていたので、いい気分転換になりました。
疲れない程度に歩くと、足の大きな筋肉が動くからか、身体全体がすっきりします。
寝る前のストレッチもおすすめ
また、寝る前に身体をぐんとのばすことで、短時間でも、ぐっすり眠れるようになりました。気持ちがはくはくしている状態が続くと、知らず知らずのうちに、呼吸が浅くなっています。それで、頭もモヤモヤしたりします。
仰向けになり、深く息を吸い、ゆっくり長く吐くという腹式呼吸を数回繰り返すだけでも、心身が少し落ち着く感じがします。
忙しさがつのり、休息することもできず、気持ちに切迫感があるときには、私は、意識して、深呼吸をするようにしています。少し気持ちがリセットされ、落ち着くことができます。